この憧憬を永久に

 正直、まだ入浴してもいないのに肌を重ねるということは、カムイにとってはものすごく恥ずかしいことだった。

 服は全てベッドの傍に下ろされて、唯一カムイの足首には丸まった下着が絡んでいたが、両脚は大きく開かされて、全てをマークスに見られていた。

「あっ、あ、んっ……あ…」
「んっ……」

 もう、何度高みに登り詰めさせられたのか分からないし、マークスによって快感を与え続けられた身体は、正直限界だった。まだ入浴を済ませていないからと拒否したものの、大きな手のひらで脚を固定させられて、先ほどからマークスはカムイの脚の付け根に顔を埋めて、そこをじっくりと愛撫していた。
 ふくらむ花芽を長い舌先でねちねちと撫で回せば、カムイの腰が跳ねて、身をよじらせる。
 もうやめてと懇願するものの、マークスはカムイを喜ばせることが何よりも好きなのだから、それを止めるはずがない。

「や、あんっ、あっ…!だめ、だめっ…もう、っん……!」

 マークスに散々弄ばれて、カムイは何度目かの絶頂に達した。脚をびくりと震わせながら、彼女は熱に浮かされた瞳でマークスを見つめる。
 何もかもをマークスに預け、縋るようなその瞳に、彼はとても嬉しそうに口元を拭う。

「カムイ……いいか?」
「は、い……きて、ください……」

 快感に瞳を潤ませるカムイに、マークスは自身を支えながら押し進めると、その圧迫感にだろうか、彼女が小さく悲鳴をあげた。

 もう、何度とも抱いているというのに、いつまでも処女のように真新しい反応を見せる彼女が愛おしくてたまらない。そんな反応を見せるたびに、マークスの心を惹きつけ、虜にさせていることを彼女は知らない。
 しかし、自分がこんなにも溺れているということは、言わない。それを言ってしまったら、余裕が無くなってしまう気がするからだ。

 カムイを何度も穿ち、侵略すれば、彼女の上げる声段々と短く、声が高くなっていく。

「あっ、うっ、あぁっ…!」
「カムイ…っ…はぁっ……」
「マークス、さんっ…!」

 彼女の身体を抱えるようにして、腰を打ち付けて、揺さぶられ震える乳房を両の手のひらで揉みしだけば、下肢に伝わる快感にだろうか、カムイは彼の首筋に両腕を回し、懇願する。

 どうやら、もうそろそろ限界らしい。それにマークスは口元を緩めると、これまでより速く腰を打ち付け始める。
 そうすれば、カムイはマークスに溺れるのみである。

「あ、っあぁ…!もう、だめっ…!」

 マークスの自身が、カムイの奥を突いて、その感覚に彼女は彼の腰を両脚で抱きながら、高みに登りつめるのであった。



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